株式会社菱友システムズ

教育支援システム

東京工科大学様
教育支援システム/設備

東京工科大学様(以下 東京工科大学)は1986年に開学、八王子キャンパスと蒲田キャンパスに6学部と大学院、研究所を有する理工系総合大学です。今回は工学部新設に伴い、当社が構築した教育支援システム/設備に関してご紹介いたします。

1.背景

2013年度に日本工学院八王子専門学校向けに構築した教育支援システムの実績が評価され、同じ系列の学校法人である東京工科大学をご紹介いただきました。昨今では経済状況や安定雇用の崩壊から技術を究めようとする学生が急増しており、このニーズに応えるため工学部の新設が計画され、そのプロジェクトにICTとものづくりのコーディネーター役として参画してほしいとのご要望をいただきました。

2.プロジェクト概要

当該プロジェクトに参画させていただき、関係者の方々と新システムと教育カリキュラムのあるべき姿を描き、ご提案の機会をいただきました。その際、新システムに対する考えや要求を各ステークホルダーから詳細にヒアリングさせていただき、その結果様々なご要望や懸念事項等を聴取しました。主な内容は以下のとおりです。

  • ①大学の基本理念「実社会に役立つ専門の学理と技術の教育」に基づいた実学主義を実現出来る仕組みづくり
  • ②製造業における実業務を想定した仕組みづくり
  • ③就職に優位になる企業導入実績の最も高いシステム
  • ④システムの技術修得や人材確保が難しいため、汎用性や流用性が高いシステム
  • ⑤形だけの知識が手に入るのではなく、実践的な技術が身に付く仕組み
  • ⑥投資効果が見込める

これらの内容を元に提案するために、情報を整理しました。まず「ステークホルダー一覧書」を作成して要望を整理し、「課題構想書」を作成して要望の関連性を分析。そして問題点に対する課題を「ロジックツリー」として作成し、経営課題を付加した「バランスト・スコアカード」を作成しました。作成した内容を元に学部長へプレゼンを実施し、新システムが経営戦略や理念と整合性があり、投資が有効と、ご了承いただきました。

バランスト・スコアカード
バランスト・スコアカード

3.システム概要

各ステークホルダーのご要望を元に教育システムを提案/導入させていただきました。このシステムでは実際の製造業の業務フローを想定し、かつ、ものづくりを中心として設計から試作、製造を一貫して経験できるのが特徴です。各業務の引き継ぎに関しては実業務を想定し、企画書や仕様書、ポンチ絵、部品表、製造指示書や組付指示書を利用しています。これにより実践的な教育の実現が可能となりました。従来は各工作機械で異なるCAMソフトを利用され、機械のオペレーションも各先生の担当制でしたが、技術修得や人材確保の問題に対しては、東京工科大学の標準ソフトとしてMasterCAM、工作機械のコントローラーをファナック社製に統一させていただきました。このことで業務標準化によるスキルの平準化、スキルトランスファーの容易性向上、担当制に縛られず各先生が様々な工作機械の利用が可能となり、機械の稼働率が向上しました。またソフトおよび機械に関しては、各々日本国内のマーケットシェアが高いものを選定し、身に付けた技術が実社会で有効活用できるようにしました。

教育システム
教育システム(企画/デザイン、設計/試作、製造)

4.お客様の声(機械工学科長 松尾 芳樹様)

現在、日本では製造業の空洞化を克服するとともに、国際競争力の強化など、グローバル環境において競争力のある人材育成が必要不可欠です。そのような状況下で当校はコーオプ教育に力を入れております。コーオプ教育とは、大学と企業・地域が連携し、「実学と行動力」を身に付けた学生を育成する教育プログラムです。学生は、大学と企業・地域で取り決めた実習プログラムに従って約8週間の就業経験を行うことにより、実践的な工学技術を身に付けます。この取り組みに関して、現場の業務を仮想的に体験出来る新システムは学生にとって非常に学修効果が高いと考えております。実際に在学生がこのシステムを使用し、自分で設計したものが形になることに喜びを感じたと多数声が出ており、学修のモチベーションアップにも寄与しております。

また、今回のシステムを活用した結果、先日「NHK学生ロボコン2016~ABUアジア・太平洋ロボコン代表選考会」において7年振りに本選出場となりました。目に見える効果が出て来ており、今後、よりシステムとカリキュラムを融合させ、効果の高い教育を目指して行きたいと考えております。

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