健康経営

社長メッセージ

健康経営に対する考えを聞かせてください。

当社は、経営理念として「お客様に最適のサービスを提供し、事業活動を通じて社会の発展に貢献する」を掲げ、2018年に「健康経営宣言」を実施し、人的資本経営の大切な柱の1つとして注力してきました。
中期経営計画2025において、「顧客と並走する菱友」を基本方針として、お客様のベストパートナーを目指しており、お客様のベストパートナーとして新たな価値を提供するためには、その原動力となる社員一人ひとりの心身の健康が欠かせない要素と考えています。

株式会社菱友システムズ
代表取締役社長 安井 譲

健康経営を推進するうえで、大切にしていることはなんですか。

健康経営を推進するうえで大切なことは、会社が一方的に制度を提供するのではなく、社員の声を聴くことで信頼関係を築き、エンゲージメントを高めていくことだと考えています。
1つの例として、全国の職場で私が社員と直接コミュニケーションをとり、意見交換をする「タウンミーティング」を実施しています。社員からは、「職場をもっとよくしよう」という声が多く、それに基づいた改善を行うことでより良い職場環境を作ることができていると感じています。
「顧客と並走する菱友」として、お客様と同じスピードで走るために、健康経営は社員一人ひとりを主体としたエンジンのような役割を果たします。
これからも、菱友システムズは社員の健康を第一に、社員が最大のパフォーマンスを発揮できるよう、健康経営を推進してまいります。

社長自身が健康のために続けていることを教えてください。

仕事はデスクワーク中心ですし、ストレス度も高いので、日々軽い運動をするように努めています。中心となるのはウォーキングです。会社の行き帰りで遠回りをして距離を稼いでいます。歩くことによって、固まった節々がほぐれるだけでなく、血の巡りが良くなったり、酸素が全身に循環する感覚があります。また不思議なことに、気分がリフレッシュできたり、良い思い付きが生まれたりもします。
ウォーキングの延長線で、ゴルフやトレッキングも実施しており、楽しんでいます。
都会を離れて緑の中に入り込むのは、また違ったものがあります。

健康経営宣言

当社は、社員が心身ともに健康で、活き活きと業務に取り組み、最大のパフォーマンスを発揮することが、当社経営理念「お客様に最適のサービスを提供し、事業活動を通じて社会の発展に貢献する」の実現につながると考えます。

社員の健康の保持増進のために、従来取り組んでいる活動を前進させ、健康保険組合、社員と一体となって「健康経営」に取り組むことを宣言します。

具体的取り組み事項

  1. 定期健康診断受診率100%を継続して達成します。
  2. 健診結果の活用をし、疾病リスクの早期改善、および疾病の早期発見/治療へ繋げます。
  3. 「心の健康」に取り組みます。
  4. 普段から健康について話合いの場を持てる健康づくりの環境を整えます。
  5. 「食」に係る情報を提供、支援します。
  6. 「運動」を奨励します。
  7. 「禁煙」に取組みます。

制定日 2018年9月1日
改定日 2020年8月1日
株式会社菱友システムズ
代表取締役社長 安井 譲

健康経営推進の体制図

社長のもと、人事総務部が全社衛生管理を担い、健康組合・労働者代表・各部門の衛生委員会と連携します。衛生委員会は産業医と協力し、社員の相談や支援を行う体制です。

健康経営全体の数値目標

健康経営宣言の通り、健康経営の推進により、社員が心身共に健康で、活き活きと業務に取り組み、最大のパフォーマンスを発揮することを目指しています。
そのため、健康経営全体の数値目標として、業務パフォーマンス指標である「アブセンティーズム」「プレゼンティーズム」「ワーク・エンゲージメント」と社員定着率を測る「離職率」を定期的に測定、評価改善を行っています。

<目標設定の方針>
業務パフォーマンス指標:継続的に改善がなされるよう、前年度を上回る目標を設定しております。
離職率:情報通信業の平均よりも良好な状態を目指し、目標を設定しております。

2023年度 2024年度 2025年度目標
測定人数(回答率) 1,190人(96.4%) 1,219人(99.1%)
アブセンティーズム※1 3.1日 3.1日 3.0日
プレゼンティーズム※2 82% 82% 85%
測定人数(回答率) 1,158人(93.8%) 1,204人(97.9%)
ワーク・エンゲージメント※3 51.7 52.3 53.2
2023年度 2024年度 2025年度目標
離職率 3.0% 3.0% 3.8%以下を維持
  1. ※1
    病気や体調不良などにより、出社できない状態。
    「昨年1年間に、自分の病気で何日仕事を休みましたか。」という質問項目による従業員へのアンケート調査により測定。
  2. ※2
    出勤しているものの、心身の健康上の問題により十分な仕事ができない状態。
    東大一項目版、WHO-HPQ、SPQ等の先行研究を踏まえ、ヒューマネージ社にて独自に開発された評価尺度。
    通常発揮できる生産性を100%としたときの、現状の発揮割合(高いほど良好)を算出。
  3. ※3
    エンゲージメント状態(楽しみ、興味・関心、意義)について、ヒューマネージ社のデータベースから導き出された偏差値にて算出。

健康経営戦略マップ

健康経営で解決したい経営上の課題と期待する効果、健康活動の具体的な取り組みのつながりを把握し、健康経営を推進しています。

⼼の健康づくり、身体の健康づくり、働きやすい職場づくりへの健康投資を行い、経営理念である「お客様に最適のサービスを提供し、事業活動を通じて社会の発展に貢献する」の実現を目指します。

健康経営に関する指標

1. 心の健康に関する指標

心の健康に関する指標 2023年度 2024年度
1. ストレスチェック受検率 96.4% 99.1%
2. 高ストレス者率 10.3% 10.1%
3. メンタル不調による休職者率 0.8% 1.0%

2. 身体の健康に関する指標

身体の健康に関する指標 2023年度 2024年度
1. 定期健康診断受診率 100% 100%
2. 定期健康診断後の精密検査受診率 64.9% データ算出中
3. 喫煙率 18.0% データ算出中
4. 運動習慣者率 28.2% データ算出中
5. 適正体重者率 63.0% データ算出中
6. 特定保健指導参加率 20.0% データ算出中
7. 高血圧のうち治療中の者の割合 80.6% データ算出中

3. 働き方に関する指標

働き方に関する指標 2023年度 2024年度
1. 一月あたりの平均残業時間 15.0時間 13.7時間
2. 有給休暇取得率 75.8% 77.6%
3. 離職率 3.0% 3.0%

4. 働き甲斐・生産性に関する指標

働きがい・生産性における指標 2023年度 2024年度
1. アブセンティーズム 3.1日 3.1日
2. プレゼンティーズム 82% 82%
3. ワーク・エンゲイジメント 51.7 52.7

重点施策の目標、現状および取り組み

健康経営戦略マップに示す、以下3点の健康課題に関する施策の取り組み状況をご案内します。

  1. (1)
    心の健康づくり
  2. (2)
    身体の健康づくり
  3. (3)
    働きやすい職場づくり

<目標設定の方針>
情報通信業の平均よりも良好な状態を目指し、目標を設定しております。

(1)心の健康づくり

目標

メンタル不調による休業者率:1.3%未満を継続※1

  1. ※1
    情報通信業平均を元に設定。

現状

2023年度 2024年度 目標達成状況
メンタル不調による休業者率 0.82% 1.00%

取り組み

  • 新入社員、ライン職に向けたメンタルヘルスセミナーを実施。
  • セルフケアに関する動画セミナーを全社員向けに配信。
  • 外部のカウンセリング窓口を設置。

(2)身体の健康づくり

目標

肥満率:29%未満、適正体重者率:62%以上、低体重者率:9%未満※2

  1. ※2
    健保組合平均を元に設定。

現状

2023年度 2024年度 目標達成状況
肥満率 32% 集計中 ×
適正体重者率 63% 集計中
低体重者率 5% 集計中

取り組み

  • チーム対抗で、運動によるポイントを競う健康づくり活動を実施。
  • アプリでの食事記録を推奨する「食事記録チャレンジ」活動を実施。
  • 禁煙達成者を表彰する「禁煙チャレンジ」活動を実施。
  • セルフケアに関する動画セミナーを全社員向けに配信。
  • 女性社員向けに健康セミナーを実施。

事例

女性向け健康セミナー

女性社員の方がイキイキと働ける環境を支援するため、女性向けの健康セミナーを2年連続実施しております。
女性特有の健康課題への対処方法や、運動・栄養について座学やグループワークを通して学べる内容となっております。

1. 目的
  • 女性の特有の健康課題に対する対処法を学ぶ
  • 健康づくりに必要な栄養やエクササイズを学び実践する
  • グループワークによるコミュニケーション活性化
2. 定量的な取り組みデータ
  • 参加率:
2024年度 2025年度
女性向け健康セミナー 参加率 32.8% 29.0%
  • 満足度(参加者による5点満点での満足度アンケート):
2024年度 2025年度
女性向け健康セミナー 満足度 4.89点 4.93点
健康セミナー参加者の声
  • 体調の悩みを共有できて、心が軽くなりました。元気がもらえる時間でした。
  • 年齢に応じた女性の健康課題と対処法がわかりました。母や娘にも共有したいと思います。
  • 今日から実践できる運動や食事例を学ぶことができ、とても参考になりました。
  • 普段、忙しくて自分の身体に向き合える時間がなかなかないので、貴重な機会となりました。

(3)働きやすい職場づくり

目標

  • 平均残業時間:18時間以内※3
  • 男性育児休業取得率:2025年50%、2030年90%※4
  1. ※3
    情報通信業平均を元に設定。
  2. ※4
    中長期的な目標を設定するため、情報通信業平均ではなく、政府目標(「子ども未来戦略」)を上回る目標とする。

現状

2023年度 2024年度 目標達成状況
平均残業時間 15時間 13.7時間
男性育児休業取得率 37.5% 75.0%

取り組み

  • 長時間労働の継続を防止するため、長時間労働となった場合は要因と対策を検討。
  • 在宅勤務制度、フレックスタイム制度等の柔軟な働き方を推進。
  • 管理職向けに育児・介護と仕事との両立について研修を実施。
  • 部門横断コミュニティ(部門にとらわれずコミュニケーションが取れる機会の提供)の実施。

外部からの評価

健康経営優良法人2025(大規模法人部門)

2025年3月に「健康経営優良法人2025(大規模法人部門)」に認定されました。
「健康経営優良法人認定制度」とは、特に優良な健康経営を実施している大企業や中小企業等の法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関等から評価を受けることができる環境を整備することを目的に、経済産業省が創設、日本健康会議が認定する顕彰制度です。

健康経営優良法人 2025 大規模法人部門 A04685

健康優良企業「銀の認定」

2020年2月に健康優良企業「銀の認定」を取得し、5回連続更新しております。
「銀の認定」は、「健康優良企業」を目指して事業所全体で健康づくりに取り組むことを宣言し、一定の成果を上げた場合に健康保険組合連合会東京連合会より認定されます。

健康優良企業 健銀第1056号(5)